ワルシャワ蜂起の時、ショパンは、演奏ツアーでポーランドを離れていたんです。
ツアーに同行していた親友が、蜂起のニュースを聞いて
「ロシア軍と戦う」といいだしました。
ショパンが、「僕も一緒に行く」と言ったら、
友人は「おまえは病弱だからここにいろ、おまえの分まで戦ってくる」といって、
一人でワルシャワに向かいました。
ショパンは、ポーランドの平和を祈りピアノに没頭しました。
そしてしばらくすると、蜂起は挫折したことを知らされました。多くの仲間が殺されました。
ワルシャワの街は破壊されました。そして、ポーランド人の「誇り」まで奪われたのです。
彼は絶望と怒りの中でこの曲をかきました。
(♪ 革命のエチュード Etude
op.10-12 )
「僕も祖国のために戦いたかった。」
心の中に溜まっていたものが、涙となって溢れ出てしまいました。 |